最近アンチの方々が活発なので、考察してみた。
ネットいじめとは
ネットいじめとは、SNS等で気に入らない個人を複数人で集中的に攻撃すること。
これはもちろん誹謗中傷に当てはまる場合もあるし、侮辱に当てはまる場合もある。
しかし、嫌がらせの範疇に留まってしまう場合もある。
とにかくいい歳になった人間がやるようなことではない。小学生のイジメを大人の世界に持ち込んでしまったもの、という認識が一番合っているのかもしれない。
人物像
こんなことをしてしまう人間にはいくつかの特徴がある。あくまで見える範囲だけれども挙げていきたい。
・学生時代(〜高校生まで)に問題を抱えていた
イジメられていた、上手く行事に参加できなかった、行事を楽しめなかった、青春と呼べるほど友達がいなかった、したかったのに恋愛ができなかった。
このような特徴に当てはまる人間が非常に多い。さぞ鬱憤が溜まっていたことだろう。
どうしても彼らはイジメる側に回りたかったのだ。
・家庭環境に問題を抱えていた
家族からの愛情を充分に受けられなかった、家庭環境に問題があった、家族からイジメや虐待を受けていた。
これも当てはまる人間が多数いる。幼少期からの経験が人格と認知の歪みを引き起こしているのかもしれない。
・精神が危うい
上記2つを通して、成功体験が少なく負け癖がついた、自他境界が曖昧な人間が生成される。
もちろんコンプレックスの方向は多岐に渡り、どうしても自分を上手く肯定することができなくなる。
人格形成にも大きく影響を与え、心身の不調を訴える者も多い。
結果として自分に芯も軸もない、相対的な評価、他人からの評価でしか物事を図れない人間になるのである。
ネットいじめをする人間は「自己評価が高い」「自己肯定感が高い」ことをよく笑いものにしている。自分自身を高く評価することに大変な嫌悪感を抱いているのだ。
これは自分を粗末に扱った人間への、資質も結果もアイデンティティも自己肯定感もない自身への嫌悪感の裏返し。
そしてそこへいじめっ子への復讐が合わさった。
その嫌悪感(=コンプレックス)を相手にぶつけて攻撃することでなんとか自分を保っている。
そして被害者意識はべらぼうに強いが、加害者になった途端に被害者としての苦しみ、経験は頭からすっぽ抜けてしまう。
総じて彼らは社会の被害者である。
原動力
彼らのネットいじめへの原動力は3つ。
・不出来な自分への不快感の裏返し
・いじめっ子への復讐
・仲間ができる
先述の通り、ネットいじめをする人間は「自己評価が高い」「自己肯定感が高い」ことをよく笑いものにしている。自分にはできないことだから。自分にはないものを持っているのが羨ましく、持っていない自分が見窄らしく見えてしまう。だから攻撃して否定することで自分を守る。
そして、意味がないことは重々承知の上で、不憫な幼少期の自分の代わりに、今の自分がいじめっ子への復讐として、赤の他人をそれだと見立てて攻撃する。本当は意味はない、自分を貶めてしまうだけ。
最後に、復讐という昏い縁で繋がった同類が仲間になる。今までは孤独だったが、ネットの海は広い。同族が見つかる。自分たちを必死に肯定するために、その攻撃に参加するか、攻撃を賞賛してくれる。同じような境遇だからか、自分を否定しないでいてくれる仲間だ。
これが成功体験となり、繰り返し同じような発言をする。
集団になれば気が大きくなる。自分は正義だ、間違っていない。こうしてネットいじめは完成する。
対処法
彼らが一番嫌なことは何か。存在を認められないことだ。今まで家や教室の隅で空気のように扱われていた気持ちを思い出してしまうから。自分が構われる価値がない、影響を及ぼせるレベルにいない人間だと気付かされてしまうから。
彼らを無視できるあなたは優しい。そのうち過熱も治って元に戻る可能性が高くなるから。
一番酷い方法は何か。思い出したように煽り、たまに無視し、攻撃をそれ以上の攻撃で返す。そうすると彼らは一生ネットいじめから離れられなくなる可能性が高くなる。
人間はいつかいき過ぎてしまう。今は誹謗中傷に関する訴訟もしやすい時代である。
あらぬ方向へ進めば心を壊し、社会に復帰できなくなる。
ふと気がついた時には孤独で不幸せになっていてほしいなら、ちょっとだけ相手をしてあげよう。
争いは同じレベルでしか起こらないというが、全くもってそんなことはない。
あなたと同じレベルに上がりたい人間が自分の都合のいいように言っているだけだから。