親の離婚〜弁護士なしの差押え申し立ての実体験を通して、必ず盛り込んだ方がいい内容について簡単に紹介します。
※これから差押えたいという人は、近くの地方裁判所または家庭裁判所の執行部に電話か現地で相談してみてください。必要なものについて丁寧に教えてもらえます。
参考:https://www.courts.go.jp/osaka/saiban/tetuzuki_minji14/kyuyo_sasiosae_rei/index.html
養育費は未払いになる前提で動く
シングルマザーの75%が未払いにされている養育費。必ず未払いになる前提で動きましょう。
「絶対払う」は嘘です。
絶対に公正な書類を作る
法的効力のある公正な書類を作成して離婚すると、条件が不履行な場合に裁判所を通して差押えなど強行手段で養育費を支払わせることができます。
一方、公正証書がないと裁判をしないといけないため、費用的にも時間的にも請求がなかなか難しい状況に陥ります。
スムーズに養育費を請求するためにも必ず公正な書類を作ってから離婚しましょう。
それをめんどくさいだなんだ理由をつけて拒否する人間は絶対に養育費未払いになるので、必ず法的に有効な書類を作りましょう。
公正な書類とは
・公正証書(離婚協議書)
離婚協議書を作るだけではだめ。必ず公正役場で公正証書にしてもらいましょう。
ただし、公正証書にする場合は両者揃って公正役場に行く必要があります。
「勝手に作られた」等の言い訳をされないように、拇印(親指にインクつけて押すやつ)とサインと印鑑を全て本人に押してもらい、それを映像として残すという徹底した方法をとってください。
・離婚調停による判決書、調停調書、審判書、和解調書
家庭裁判所で離婚調停を行った際に結果をまとめた書類。問答無用で法的効力があります。絶対に保存してください。無くしたらかなりめんどくさいです。
盛り込むべき文言
・養育費を支払う期間:子が社会人になるまで
→成人するまでだと専門学校、大学に進学したい場合に困るため、社会人になるまでの期間設定がベスト。大学院に行ってももらえるし、進学費用は別途協議で追加でもらえるようにしましょう。
・支払いが遅れた場合は遅延損害金を請求する
→民法による法定率料は3%ですが、盛って設定してもOK。支払いを怠った場合に痛い目に遭わせることができます。
5〜10%だと複利でとんでもない膨らみ方をするので、おすすめです。
相談先
住所の役所で無料法律相談の機会を設けているところもあるので、相談してみるといいかもしれません。
また、有料だと法テラスや養育費請求・離婚に強い弁護士に相談するのも1つの手です。
(※法テラスは収入が低ければ無料で利用できます)
おまけ:養育費の目安
子供1人に対して月5〜10万円で設定する人が多いと感じます。
法的には差し押さえ時に相手の収入の半額までは取っていいので、将来の昇給もある程度加味してギリギリの額で設定してください。
少しでもお役に立てば幸いです。